【VTR250】フロントフォークオーバーホール~取り外し&分解編

 ダストシールがダメなので、フロントフォークをオーバーホールをしました。

整備は自己責任でお願いいたします。今回はフロントフォークの取り外し&分解です。

次回:【VTR250】フロントフォークオーバーホール~組み立て編


交換に必要な部品の選定

交換部品の選定

サービスマニュアルが手元にあるので、サービスマニュアルを元に新品にしたほうがいい部品を確認します。サービスマニュアルによると下記赤枠が新品にしたほうが部品です。

他にもパイプブッシュを外す場合は新品にしたほうがいいみたいです。

次にmegazipで部品番号を検索します。
サービスマニュアル通りに交換するのは下記図の8、16、21、23です。

それぞれの部番は下記の通りです。
8(パイプブッシュ):51415-MFJ-A51 約7ドル
16(フロントフォークシールセット):51490-MKA-D81(こちらはリプレイス品の部番です。元の部番は51490-MER-R61です。) 約21ドル
21(シーリングワッシャ):90544-283-000 約1.7ドル
23(フォークキャップのOリング):91356-KF0-003 約3ドル

これを左右2つ分購入します。
片側で約33ドルなんで両側で66ドル(約7000円)ですね。
ちなみにお店に頼むと上記とは別で工賃14500円取られるみたいなので、合計21500円くらいですかね?(2輪館のサイトより

また、せっかくなのでトップキャップ(パーツリストで言うと15番)も社外のイニシャルアジャスター付きのものに交換したいと思います。
社外のイニシャルアジャスタに交換する場合はOリングは付いているので、購入はしません。(今回購入したのは安物で、口コミを見ているとOリングの取り付け忘れがたまにありそうなので、なかった場合は注文した方がいいです。)


フォークオイルの選定

せっかくオイルを交換するので、粘度も変えてみたいと思います。
純正はHondaウルトラクッションオイル10号です。

調べてみると同じ10号でもメーカー毎に粘度が違うみたいです。

上記リンクによると純正のフォークオイルの粘度は35.2 mm^2/sなのでそれより硬い少し硬いオイルにしてみます。

また、フォークオイルには鉱物油と化学合成の2種類があるみたいです。
こちらの記事によると鉱物油と化学合成油は温度特性が違うみたいです。
この記事はニューテックさんの化学合成油の話ですが、多分他のメーカも同様だと思います。

色々調べた結果評判の良かったELFのフォークオイルを購入することにしました。
これは粘度が45.4 mm^2/sの化学合成油です。



フロントホイール、フロントフェンダー、ブレーキキャリパの取り外し

まず初めにフロントホイールとフロントフェンダーを取り外します。
外すために車体を上げます。

何個かブログを拝見させていただいたのですが、
リアをメンテナンススタンドで上げて、フロントはボトムブリッジにメンテナンススタンド?をかけてやっておりました。

こちらのやり方が正しそうですが、私はメンテナンススタンドを1つしかもっていないため、下記動画を参考にオイルパンの所にジャッキをかけます。


私の場合はこんな感じでジャッキアップしました。
↓リア側


↓フロント側

車体をジャッキアップしているため、これ以降の作業はバイクをあまり揺らさないように注意してください
ちなみにですが、ちょうどいい場所をジャッキアップするのが難しく何度もやり直しました...

次にフロントアクスルナット(下記赤丸)とフロントアクスル割締めボルト(下記緑丸)を緩めます。(整備書通り作業しましたが、ジャッキアップする前に各種ボルトを緩めておいたほうがいいかもしれません。特に今回のように不安定なジャッキアップをしている場合。)


次にフロントフェンダを外します。
ソケットボルトを4本外せばとれます。
(ソケットボルトの車体後方側は左側にワッシャ、右側にブレーキホースのクランプが挟まってます。)



次にキャリパーを取り外します。
マウントボルト2本外せば外せます。



また、ブレーキホースに負担がかからないように、外したキャリパはひもなどを使って吊り下げます。私はビニール袋の中に入れて、ビニール袋ごと紐で吊り下げる形にしました。



これで事前準備は完了です。次からフロントフォークを外していきます。

フロントフォークの取り外し・分解

取り外し

準備が整ったので、フロントフォークを外していきます。
最初にフォークキャップ(下記赤丸)、トップブリッジ割締めボルト(下記緑丸)を緩めます。
あくまで緩めるだけです。外さないでください。



ボトムブリッジの割締めボルトを緩めて、ブリッジからフォークを取り外します。
ブレーキホースが干渉してボルトを緩めにくかったので、ステーを取り外しました。(ホーンと共締めされているので、注意してください)





外したフォークがこちらです。左右、内側外側を間違えないようにペイントマーカーで"RI"と書いておきました。(RightSide InSide)

反対側も同様の手順で外していきます。

分解

外れたのでいよいよ分解です。
割締めボルトを取り外し、ボトムケースなどをウエスなどで挟んだうえで足で踏んで、ソケットボルトを緩めます。(この時点では外さないでください)

私の場合はドライバを挟んで回転しないようにしつつ、ウエス(私の古着)でくるんで足で踏んで外しました。
ちなみに何個かブログ見ていたらヘックス+メガネで延長して外していたので、それをまねしようと思ったのですが、なめてしまいそうだったので、あきらめて長いヘックスのビットを購入してきました。(近くにアストロプロダクツがあってよかったです。)
私が購入したものとは違いますが、下記ヘックスで大丈夫だと思います。




次にフォークキャップを取り外します。
外す時はフォークキャップを押さえながら外してください
(バネの力で勢いよく外れてしまうため)


カラー、スプリングシート、フォークスプリングをフォークパイプから取り外します。
(取り外す際の画像を取り忘れました。。。全部外した際の写真を元に各部品に名前を記載したので、こちらを参考にお願いします。)

次にフォークパイプを数回伸縮させてフォークオイルを抜き取ります。
それだけだと全部出てる気がしなかったので、フロントフォークをひっくり返して放置してオイルを抜いていきます。

放置している間に反対側も同様に作業を進めていきます。

ソケットボルト・シーリングワッシャーを外します。
何故かシーリングワッシャーが圧着されて、外れませんでした。。。
ヘックスとかを使って外れないか試行錯誤しましたが、全然ダメでした。

仕方がないからので、またアストロに行ってピックツールを購入してきました。




次にフォークパイプからリバウンドスプリングとフォークピストンを取り外します。
(こちらも画像を取り忘れたので、先ほどの各部品の名前を書いた画像を参照してください)

次にダストシールを取り外します。私はマイナスドライバを使って取り外しました。(この時ケースを傷つけないように気を付けてください)


ストッパリングを外します。これもマイナスドライバを使って外しました。(これもパイプを傷つけないようにしてください)



フォークパイプを複数回強く引き、ボトムケースからフォークパイプを取り外します。

次にオイルロックピースを取り外します。



オイルシール、バックアップリング、ガイドブッシュを取り外します。


次にパイプブッシュを外します。
パイプブッシュはマイナスドライバで合口を開きながら外しました。
反対側も同様の手順で作業をして、作業は終了です。

これ以降の作業は次の記事に書きたいと思います。

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